Microsoftはこのほど、Microsoft Teams Blog「Language Interpretation is now Generally Available (GA) in Microsoft Teams Meetings – Microsoft Tech Community」において、Microsoft Teamsの会議機能(Teams Meeting)において同時通訳サポートの一般提供を開始したとアナウンスした。この機能を有効にすると、会議の参加者は(自動翻訳ではなく)人間の通訳者による同時通訳を、元の音声に妨げられることなく聞けるようになる。

複数の言語を話す参加者が同席する会議では、常にコミュニケーションロスのリスクが付きまとう。無用の混乱を避けるためにプロの通訳者による支援が必要になることもあるだろう。そのような場合、従来のオンライン会議では、参加者が発言を終えた後に通訳を行う逐次通訳の形しか選択肢がなかった。Microsoft Teamsの会議機能に追加した「言語の通訳」では、通訳者はリアルタイムで通訳を行い、参加者はそれを自然な音声として聞くことが可能になる。

会議の主催者は、任意の参加者を通訳者に指定し、翻訳元と翻訳先の言語を設定できる。通訳者は、通常の同時通訳と同様に、参加者の発言をリアルタイムに通訳すればよい。会議の参加者は、「言語の通訳」を有効にして会議に参加すれば、会議中に聞きたい言語を選択できるようになる。通訳者による同時通訳の音声は、元の発言者の音声よりも大きな音量で聞こえるようになるという。

「言語の通訳」機能を有効にする方法は次のサポートページにまとめられている。

まず会議の主催者は、会議の詳細設定画面から[会議オプション]を選択してオプション設定画面を開く。

    Teams 会議で同時通訳サポート機能を有効にする

そこで「言語の通訳を有効にする」を[はい]に設定し、通訳者と、ソース言語およびターゲット言語を指定すればよい。

    Teams 会議で同時通訳サポート機能を有効にする

なお、現時点ではモバイル版のMicrosoft Teams会議では「言語の翻訳」機能はサポートされていない。