Microsoftは米国時間2021年3月25日、Web版Microsoft PowerPoint(以下、PowerPoint)に図形配置を自動修正する「自動調整」を導入した。本稿執筆時点では、Microsoft 365契約者のみWeb版PowerPointで利用できる。筆者が確認した限りでは日本語環境のテナントでも動作した。

    適当に配置した図形の位置やサイズを自動調整する

自動調整機能はAI(人工知能)を用いて、多数の図形や矢印など各要素を整列し、均一化するためのサイズ変更を行う。本機能を紹介する公式ブログでは、「カスタムの図表やフローチャート作成時は、各要素を手動で配置してサイズ変更せず、時間と労力を節約できる」と説明している。

    自動調整機能を利用できるケースとできないケース(公式ブログより抜粋)

本機能を実行するにはスライド上に点在する図形などの要素をドラッグで選択し、「ホーム」タブ→「図面」グループの「配置」→「自動調整」と順に選択する。なお、SmartArt使用時や各要素が重なった状態では利用できないものの、Microsoftは「視覚化の背後にある利用者の意図を(AIが)より深く理解したら、対応範囲を範囲を拡大する予定」だと解説した。本機能は前述のとおりWeb版PowerPointのみ利用可能で、デスクトップ版は本稿執筆時点で実装していない。