Microsoftは5月31日(米国時間)、「What’s New in Excel (May 2022) – Microsoft Tech Community」において、2022年5月にMicrosoft Excelに対して行われた各種改良や新機能について伝えた。Web版、Windows版、Mac版Excelの変更点がまとまっている。

    What’s New in Excel (May 2022) – Microsoft Tech Community

取り上げられている主な変更点は次のとおり。

【Web版Excel】

  • 現在のワークブックおよび匿名のODataフィードからのデータに対するクエリのPower Queryリフレッシュに対応。これは要望が多かった機能の一つ
  • これまで対応していた「開く」「更新」「リンクの解除」に加えて、ワークブックリンクのソースファイルを変更する機能を追加

【Windows版Excel】

  • Recommended PivotTableにAnalyze Data機能と同じ技術を適用してよりインテリジェントに動作するように改良。パネルデザインを再設計してオプションの確認を容易にしたほか、Recommended PivotTableを導入する前のデータ選択を以前よりもシンプルに操作できるように変更(開発ベータ版)
  • リソースに制限のあるデバイスにおいてデフォルトで単一スレッドで再計算を行うように変更。この変更によりほとんどの場合で計算速度が著しく向上する。ただし、計算負荷が高い場合には計算スレッド数を2に変更することを検討することが推奨されている(Current Channel)
  • オートフィルタを大幅に高速化。メモリの使用量を削減するとともに、フィルタの比較アルゴリズムによる呼び出しを最適化。この改良によってメモリの少ないローエンドデバイスやCPUおよびメモリのスループットが低いデバイスにおいて特に効果が期待できる(Monthly Enterprise Channel)
  • 新しいDataflowsコネクタの導入。Dataflowsから直接データに接続してインポートできるようになった。即座にデータを読みこませたり、Excelに読み込む前にPower Queryを使用したりしてデータの変換が可能。同様に新しいDataverseコネクタの導入で同じような機能が実現している

【Mac版Excel】

  • Power Query Editorで何百もの変換を使用してデータのクリーニングおよびシェーピングに対応。これも要望が多かった機能の一つ(開発データ版)
  • オートフィルタを大幅に高速化。メモリの使用量を削減するとともに、フィルタの比較アルゴリズムによる呼び出しを最適化。この改良によってメモリの少ないローエンドデバイスやCPUおよびメモリのスループットが低いデバイスにおいて特に効果が期待できる
  • Windows版Excelと同じになるように、検索ダイアログに「すべてを検索」のオプションを追加