TheWindowsClubは6月4日、「Microsoft is closing down Money in Excel, Wolfram support, and more」において、MicrosoftがExcel向けの財務データ管理機能「Money in Excel」の提供を2022年6月30日で終了する方針を決定したと伝えた。

Money in Excelは、金融口座などと連携してExcelシートに財務データを取り込んで管理することができる機能で、2020年6月に提供が開始された。 米国内のMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyのサブスクリプションユーザーのみ利用でき、対象の国やユーザーの拡大を期待する声もあったが、結局このまま終了となるようだ。

Money in Excelは、アドオンなどではなくExcel用の動的テンプレートとして実現されており、財務データのチャートやグラフを作成したり、アラートを設定したりすることができる。最大の特徴は銀行やクレジットカード、証券などと連携して、直接データを取り込むことができる点で、複数の口座と接続することもできるようになっている。

    Microsoft 365 カスタムテンプレートのMoney in Excelのページ

2023年6月30日にサポートが終了した後は、Moeny in Excelで金融口座からのトランザクションの更新や新しいトランザクションを受け取ったりすることはできなくなる。また、既存の金融口座に接続したり、新しい口座を追加したりすることもできなくなる。データはExcelブックとして保管されており、OneDriveに保存しておけば削除されることはないという。

Microsoftでは、Money in Excelの移行先として別の財務データ管理サービスである「Tiller」を推奨している。Tillerも、Money in Excelと同様にExcelシートで金融口座と連携した財務データ管理が行えるが、有償のサブスクリプションサービスであるため、Microsoft 365 PersonalやFamilyのユーザでも試用期間終了後は無償で利用することはできない。