音声認識技術を活用し事業を展開するアドバンスト・メディアは7月26日、オンライン記者会見を開催。建築・製造の現場における作業中のデータ入力を対話型AI音声入力により効率化する新サービス「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」の提供開始を発表した。

    AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excelのサービスイメージ(提供:アドバンスト・メディア)

現場作業の効率化に特化した音声認識サービスを発表

建設業や製造業の現場では、慢性的な人手不足に対する解決策として、DXによる業務効率化が求められている。

そんな中、設備点検や検査など作業中のデータ入力が必要となる業務は、手袋の着用などの現場特有の環境により、タブレット端末の導入があまり進んでおらず、現場で紙に手書きしたデータを事務所でExcelに入力するという二重作業が発生することが少なくないという。

作業現場でのデータ入力作業に対しては、作業の手を止めずに入力できる「ハンズフリー」、さらには入力に目を向ける必要がない「アイズフリー」を実現する技術が求められており、アドバンスト・メディアは音声認識技術を活用し、これらの課題解決を行っているとのことだ。

    作業現場で音声形式が求められる理由(提供:アドバンスト・メディア)

同社は従来、顧客へのヒアリングを通して業務効率化に貢献する音声認識ソリューションの提供を行ってきたが、顧客個別のシステム開発を伴うため、多額の費用が必要になるのが課題だったという。

今回発表された新サービス「AmiVoice スーパーボイスエントリー for Excel」では、建築や製造の現場で広く用いられるExcelのアドイン(機能拡張プログラム)としてサービスを提供。アドバンスト・メディアが提供するAmiVoice音声入力プログラムを組み入れる形で利用が可能で、従来よりも安価で作業現場における音声でのデータ入力を可能にするとしている。